Jamstack をやめて、WordPress に移行しました!!
こんにちは、Khsmty です。この記事では、私が以前使っていた Next.js と microCMS による静的な Jamstack (JavaScript APIs Markup stack) から動的な WordPress に移行した理由を書こうと思います。
移行した理由
Jamstack は、静的な HTML ファイルのみを生成して配信することで、高速なサイト表示やセキュリティの強化を実現できる最近流行りの Web 開発手法です。
私も一時期、Jamstack の理念(?)に共感し、Hugo や Jekyll、Nuxt や Next.js などの静的サイトジェネレーターを使ってブログを運営していたことがありました。
しかし、しばらく使っていくうちに、Jamstack にもいくつかの、それも結構大きな問題点があることに気づきました。
そこで、私は以前も使っていた WordPress に戻ることを決めました。その理由を5つ挙げて説明します。
その1: WordPress でも十分早い
Jamstack の最大のメリットは、静的な HTML ファイルを配信することで、サーバーサイドの処理やデータベースへのアクセスを省略でき、サイトの表示速度が非常に速いところです。
しかし、WordPress でも最適化すれば十分に早いサイトを作ることができます。
このサイトでは SANGO というテーマを使用していますが、サルワカ の技術がふんだんに詰め込まれているのでめちゃくちゃ早いですし、自分で作るよりも SEO に強いはずです。
これに Cloudflare のキャッシュが組み合わさり、WordPress とは思えないぐらいの高速化が実現できています。
PageSpeed Insights でもモバイルで90点以上、デスクトップで97〜98点を獲得することができています。
Jamstack に比べても遜色ない、というかそれよりも早いまである速度です。
その2: セキュリティは確保できる
Jamstack のもう一つのメリットは、静的な HTML ファイルしか配信しないため、ハッキングやサイト改ざんの被害に遭う可能性が低いということです。
反対に WordPress は脆弱性の塊だとか言われていますが、少なくとも管理画面のセキュリティは確保できます。
このサイトではログイン画面と管理画面を Cloudflare Access で保護しています。ログインしようとすると以下のように GitHub か Google Workspace での認証が要求されます。
Cloudflare の認証が破られることはまずないと思うので、安心して管理画面を使えます。
(気になった方は試してみてください: https://khsmty.com/admin)
その3: 表現の自由度が高い
Jamstack 時代には microCMS を使っていました。
ただ、microCMS は文章の一部分にカスタム class を設定できても、要素全体に class を当てることができませんでした。そのため、ブロックなど拡張的な記法が使えませんでした。
WordPress なら、テーマ側でサポートされていれば、Gutenberg で様々な記法を使えます。
その4: Gutenberg エディターが使いやすい
microCMS のリッチエディターはちょっとイケてない仕様のところも多く、少しストレスを感じていました。
WordPress に搭載されている Gutenberg (ブロック) エディターはかなり使いやすく、快適です。
その5: 記事を書くことに専念できる
Jamstack の欠点の最後は、記事を書くこと以外にも色々と作業をする必要が出てくるところです。
Jamstack を使うと、静的サイトジェネレーターやホスティングサーバーの選定や設定、コードの管理や更新、外部サービスとの連携や調整など、技術的な面にも時間や労力を費やす必要が出てきます。
反対に、WordPress では、プラグインやテーマのインストールや更新、バックアップやメンテナンスなど、基本的なことは全て自動化されています。
また、世界中でシェア No.1 なだけあって、サポートやドキュメントもかなり充実しています。
WordPress に変えてから記事を書くスピードも上げられた気がします。Jamstack に比べてもストレスフリーです。
WordPress のデメリット
以上、Jamstack から WordPress に移行した理由を5つ挙げて説明しました。
しかし、もちろん WordPress にもデメリットはあります。例えば、
- サーバー代がかかる (Jamstack は Cloudflare pages などで無料運用できた)
- プラグインやテーマの互換性などに注意しなければならない
- WordPress 自体のこまめなアップデートやセキュリティ対策が必要
などです。これらの点はどうしても Jamstack に比べると劣ってしまっています。
でも、私はこれらのデメリットは WordPress のメリットに比べればほんの小さな問題だと思っています。
私がブログを運営する目的は「アウトプットの力をつける」「将来の自分のためにメモを残す」です。そのためには WordPress が最適です。
まとめ
この記事では、私が Jamstack から WordPress に移行した理由についてまとめました。
Jamstack にも魅力的な点はたくさんありますが、私にとっては WordPress の方が合っているという結論に達しました。
もちろん、これは私個人の感想であり、Jamstackの方が良い人もいれば、WordPress の方がいい人もいるかもしれません。最終的には、自分の目的や好みに合わせて選ぶことが大切だと思います。
ただ、Jamstack を使っていた時期も無駄ではなかったと思っています。React や Vue の勉強もできたし、「ブログサイト」を作ることの大変さも体験できました。この知識は今後 Web アプリなどを作っていく上で重要となってくると思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事について何かご意見やご感想がありましたら、コメント欄までお気軽にお寄せください。それでは、また次の記事でお会いしましょう。さようなら!
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